
なぜ“集客できない工務店”は、いつも忙しいのか?
集客がうまくいっていない工務店さんほど、決まって口にする言葉があります。
それが――
「忙しくて手が回らない」。
現場もある、打ち合わせもある、見積もりもある。
気づけば一日が終わり、集客は「空いた時間でちょっとSNSを見るだけ」。
正直、これは珍しい話ではありません。
ただ、ここで一つだけ厳しい現実があります。
運任せ・場当たりな工務店の共通点は、集客を軽く見ていることです。
「今は仕事があるから大丈夫」
「落ち着いたら考える」
この判断が、後になって一番自分たちを苦しめます。
集客は“余裕がある会社がやるもの”ではありません。
むしろ、忙しい会社ほど先に仕組み化しないと、ずっと忙しいままです。
今回は
自社で集客できる体制を作るための3ステップを、
小さな工務店の現実に合わせて整理します。
1. STEP1:集客を「片手間」ではなく「仕事」として認識する
まず最初のステップは、技術論ではありません。
意識の話です。
集客が不安定な工務店さんの多くは、
集客を「ちゃんとした仕事」として扱っていません。
- 目の前の現場が最優先
- 集客は空いた時間で
- できたらラッキー、くらいの感覚
でも、ここがズレていると何をやっても続きません。
考えてみてください。
現場の段取りや安全管理を
「時間が空いたら適当にやる」
なんてことはしないはずです。
集客も本来は同じです。
未来の売上を作る仕事です。
「忙しくて手が回らない」という言葉は、
裏を返すと
「今の仕事を優先しすぎて、未来の仕事を後回しにしている」
状態とも言えます。
まずやるべきことは一つ。
集客を“正式な業務”として扱うと決めること。
毎日でなくていい。
長時間でなくていい。
でも「気が向いたらやる」状態だけは、今日で終わらせる。
ここを決めない限り、次のステップには進めません。
2. STEP2:兼業だらけだからこそ、役割を切り分けて仕組み化する
小さな工務店さんの現実は、とても分かりやすいです。
- 社長=営業+現場+経営
- 奥さん=事務+経理+広報
- 設計=設計+打ち合わせ+人事っぽいこと
全員が兼業。
これは弱みではなく、前提条件です。
問題は、
その中で集客が「誰の仕事でもない状態」になっていること。
「誰かがやるだろう」
「余裕がある人がやろう」
この状態では、確実に後回しになります。
だから必要なのは、
さらに役割を作ることです。
例えば――
- 投稿ネタを考える人
- 写真を撮る人
- 投稿する日を決める人
一人で全部やる必要はありません。
むしろ、全部一人でやろうとするから続かない。
そして、もう一つ大事なのが
仕組み化して“考えない状態”を作ること。
- 毎月やることを決めておく
- テーマを事前にストックする
- 曜日や頻度を固定する
「今日は何を発信しよう…」
と悩む時間が、一番の敵です。
仕組みができると、
集客は“気合”ではなく
淡々と回す作業に変わります。
ここまで来ると、少しずつ空気が変わってきます。
3. STEP3:継続発信で「知っている会社」になる
このステップで、よくある誤解があります。
「発信すれば、すぐ問い合わせが増える」
――残念ながら、ほぼ増えません。
最初の数ヶ月は、驚くほど静かです。
でも、ここでやめなかった工務店さんには
必ず起きる変化があります。
それが、
相談や見学に来た人から言われる、この一言。
「いつも見てます」
この言葉が出始めたら、かなり良い状態です。
なぜなら、
お客様の中であなたの会社は
「初めて知った会社」ではなく
「前から知っている会社」になっているから。
この状態になると、集客の質が変わります。
- 説明が早い
- 価値観のズレが少ない
- 無理な比較をされにくい
つまり、
集客が“説得”から“確認作業”に近づく。
これが
自社で集客できる体制が回り始めたサインです。
派手なバズは必要ありません。
有名になる必要もありません。
必要なのは、
「あなたを必要とする人に、ちゃんと届いている状態」。
それを作る唯一の方法が、
地味でも継続的な発信です。
まとめ|才能ではなく「設計」で、集客は安定する
自社で集客できる体制を作る3ステップは、
決して特別なことではありません。
- 集客を正式な仕事として認識する
- 兼業前提で役割を切り分け、仕組み化する
- 継続発信で「知っている会社」になる
どれも、才能やセンスの話ではなく
設計の話です。
忙しいからできない、ではありません。
忙しい状態から抜け出すために、先にやる。
これができた工務店さんは、
数年後に必ずこう言います。
「もっと早くやっておけばよかった」
今日、完璧にやる必要はありません。
でも、
今日“体制を作る側”に一歩足を踏み出すかどうかで、
未来は大きく変わります。
運任せの集客から、
自分たちでコントロールできる集客へ。
その一歩は、今が一番軽いです。
