
工務店にとって「OB施主の声」は、最も信頼性が高く、最も再現性が高い“資産”です。
にもかかわらず、多くの工務店がやっていることといえば──
- いただいたアンケートをそのままPDFで掲載
- 文章を整えず、雰囲気だけ紹介
- 一度載せたら更新しない
- 写真が弱く、訴求力も弱い
- 動画は恥ずかしいから撮らない
これでは、せっかくの“宝”を砂場に埋めたようなものです。
実践会では一貫してこうお伝えしています。
「OB施主の声は“資産化”した瞬間から、問い合わせと成約率に直結する」
今回はそのために必要な4つの要素をまとめます。
1. お客様の声を記事化する手順 生の声を“比較不能な証拠”に変える
ただのアンケート原稿を、そのままHPに貼るだけでは不十分です。
お客様の声は「記事化する」ことで初めて説得力を持ちます。
記事化の手順は次の通り。
①エピソードの抽出
アンケート・インタビュー・LINEなど、お客様が言った言葉から
“感情が動いている部分”を探します。
例:
- 「共働きで毎日バタバタしていたんですが…」
- 「家に帰るのが楽しみになりました」
この“変化の瞬間”が最も重要。
②ストーリーの流れを作る
- 出会いのきっかけ
- 依頼前の悩み
- 決めた理由
- 住んでみて起きた変化
- 一番満足しているポイント
この流れを作るだけで、読者の“共感→信頼”が自然に生まれます。
③写真を組み合わせる
人は文章より写真で信頼します。
特に効果が高いのが、
- 家族の後ろ姿
- 調理シーン
- リビングでくつろぐ姿
- 子どもが走り回る様子
“生活の温度感”が伝わる写真ほど、工務店の価値が伝わります。
④ CTAへの導線をつける
声の記事の最後には、必ず次の行動を置いてください。
- 関連する見学会の案内
- 同じテーマの施工事例
- 資料請求ボタン
“声を読んで終わり”ではなく、“行動につながる導線”が資産化の条件です。
2. レビューがSEOを強化する理由 Googleが最も信頼する「他者評価」
「お客様の声=SEOに効く」は、単なる感覚ではありません。
Googleは“実体験のレビュー”を高く評価する仕組みを持っています。
▶① E-E-A-Tの強化
レビューは
- Experience(実体験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trust(信頼)
この4つのうち「E(体験)」と「T(信頼)」を最も強く補強します。
工務店の業界は、体験情報が少ないため、
“住んだ後の感想”はGoogleにとって信頼性の高いシグナル。
▶②キーワードの自然な挿入
レビューには、ユーザー自身の言葉が含まれます。
例:
- 平屋
- 子育て
- 家事動線
- 収納
- 断熱
これが”自然に検索意図を満たすテキスト“として評価されます。
▶③ページ滞在時間の向上
声の記事は読み物として強く、
“読了率が高い=SEOで加点”という構造。
結果として、
「施工事例+OBの声」ページは検索上位に上がりやすい
という現象が起きます。
3. 動画インタビューの台本テンプレート 素人でも“本音”を引き出せる
動画は、文字の10倍、写真の5倍の信頼を生みます。
ただ、工務店の現場でこれが広まらない理由は単純で、
「何を聞けばいいか分からないから」
そこで実践会で使っているテンプレートを紹介します。
▶【動画インタビュー台本テンプレート】(質問構造)
① 導入(緊張をほぐす)
・家づくりを考え始めたきっかけは?
・最初にどんな不安がありましたか?
② 課題(悩みの深掘り)
・家づくりで一番迷った部分は?
・他社も検討されましたか?
③ 決め手(選んだ理由)
・なぜ当社を選んでいただいたのですか?
・最初の打ち合わせで感じたことは?
④実際の暮らし(感情の変化)
・入居して、一番変わったことは?
・特に気に入っているポイントは?
・生活で“楽になったこと”は?
⑤メッセージ(第三者への信頼)
・これから家づくりをする人に一言
・当社への要望や期待があれば
この流れはストーリーブランド(SB7)にも適合しており、
視聴者は「自分の物語」と重ねやすくなります。
4. 声をストーリーに変えるライティング術 “物語化”が最強の差別化
良い声と悪い声の違いは「内容」ではなく「構造」です。
多くの工務店がやってしまう失敗は
- お客様の言葉を短くまとめすぎる
- 感情が抜け落ちる
- Before → After が分からない
- ただの感想文になっている
資産化するためのライティングは、
“物語として成立しているか” が最も重要です。
▶ストーリー化の三部構成(工務店版)
【1】Before:悩み
例)
「共働きで帰宅後が戦場でした。洗濯物は山、夕飯はバタバタ…」
これが“読者と同じ悩み”として刺さります。
【2】Action:工務店との出会い・設計の工夫
例)
「初回相談で家事動線の悩みを丁寧に聞いてくれました」
「設計図の段階で“動線地獄”から抜けるイメージがつきました」
【3】After:生活の変化(感情)
例)
「帰宅して10分で夕飯の準備ができるように」
「子どもが自然に片付けをしてくれるように」
この“感情の変化”が、最大の差別化です。
まとめ
OB施主の声は、広告より強く、営業トークより刺さり、
どんなデザインよりも信頼を生む“最強の資産”です。
大事なのは、ただ集めるのではなく資産として積み上げること。
今日からできる一歩はこの3つ。
- お客様の声を「記事化」する流れを整える
- 動画インタビューの台本を使って本音を引き出す
- Before→After の“物語構造”で書き直す
積み重なったOB施主の声は、
あなたの工務店の“未来の問い合わせ”を支える資産になります。
「ブランドは、お客様の口から語られた瞬間に完成する。」
さあ、今日からその第一歩を始めましょう。
