工務店の粗利率はどのくらいが適正?“見えてるようで見えてない”利益の話

「仕事は忙しいのに、利益が全然残らない…」
「いくらの粗利率を目指せばいいのかわからない」
「粗利率を意識せずにやってきたけど、これでいいの?」

そんな悩みを持つ工務店経営者の方は少なくありません。

粗利率は、単なる“経理用語”ではなく、工務店経営の健全性を示すバロメーター。
でも、意外と「他社と比べてどうなのか」「自社は大丈夫なのか」が見えにくいのが現実です。

今回は、実践会のメソッドをもとに、
工務店にとっての適正な粗利率と、その改善方法についてわかりやすくお伝えします!

1. 工務店の「粗利率」って何?

まず基本からおさらいしておきましょう。

粗利率

例:

  • 1,000万円の工事で、材料費・外注費が700万円 → 粗利益は300万円
  • 粗利率 = 300万円 / 1,000万円 = 30%

この「粗利」が、

  • 人件費(社員の給与)
  • 事務所の家賃や光熱費
  • 広告費や車両費

などの“間接経費”をまかなう原資になります。

つまり、粗利がしっかり確保できていなければ、いくら売っても会社にはお金が残らないのです。

2. 工務店の粗利率、どのくらいが目安?

⚫︎平均値は15~20%。ただしこれではギリギリ

全国的に見ると、

  • リフォーム工事:20~30%
  • 新築住宅:15~20%

というのが一般的な目安です。

ただし、これは“ギリギリ黒字”のライン

  • 社員が少し増える
  • 広告費がかかる
  • 値引きが続く

だけで一気に赤字になるケースも多いのです。

⚫︎実践会が目指す粗利率の目安は?

  • リフォーム系:25~30%
  • 新築住宅:20~25%

このラインを超えて初めて、

  • 適正な人件費を支払える
  • 広告投資ができる
  • 安定経営が可能になる と考えています。

3. 実践会メソッド:粗利率を上げるための3つの施策

1. 粗利を意識した“設計・提案”の仕組みづくり

  • 標準仕様の明確化 → 毎回の原価ブレを防ぐ
  • オプション提案 → 単価アップと粗利アップを両立
  • 「理想の暮らし」視点で単価の正当化

「安く作る」ではなく「価値を高く売る」設計思想が大事です。

2. 原価管理の徹底で“ムダ”を見える化

  • 業者ごとに見積の単価を一覧化
  • 過去実績と比較し、コスト高の項目を発見
  • 同じ仕様でも安くなる方法(一括発注・在庫活用など)を検討

“値切る”のではなく、“見直す”ことで関係性を保ちつつ原価削減が可能です。

3. 小さな現場ごとに粗利を算出・管理

  • 各案件の原価と売上を見える化
  • 粗利率20%以下の案件は原因を分析
  • 改善内容を次の現場にフィードバック

工務店によっては「現場別粗利の見える化」で、年商が同じでも手元に残る利益が1.5倍に増えた事例もあります!

4. よくある粗利低下の落とし穴

⚫︎「値引き」での受注が増えている

  • 競合と比べられて、つい安くしてしまう
  • 単価は下がるが、仕事量は増える → 結果、粗利率が下がる

実践会では「値引きで勝つ」のではなく、
「価値と信頼で選ばれる営業設計」を大切にしています。

⚫︎追加工事の見積・請求が甘い

  • 現場での変更対応が曖昧
  • 追加分をきちんと請求できていない

この“抜け”が年間で見ると数百万円規模になることも。
契約時の仕様明記と、変更時の都度見積が鉄則です。

5. 今からできる粗利率改善アクション

  • 過去6カ月の各案件の粗利率を洗い出す
  • 「なぜ利益が残った(残らなかった)」を分析
  • 原価一覧をGoogleスプレッドシートで管理開始
  • オプションメニューをチームで整備

まずは“現状把握”がスタートラインです。

まとめ

工務店の経営を安定させるためには、
“売上”ではなく“粗利”の確保が最優先です。

  • 粗利率=自社を守る利益の源泉
  • 設計・営業・原価の仕組みで粗利をコントロール
  • 実践会では、現場に合った粗利改善をフルサポート

「忙しいのにお金が残らない…」
「どの案件が利益を生んでいるか把握したい」

そんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください!
一緒に“見える粗利”を育てて、健全な経営を実現していきましょう。



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